キッチンリフォーム

キッチンリフォームはどのタイミングがベストなのでしょうか。

ごく普通の家庭で使っているだけならキッチンの寿命は10年以上、目安としては15年~20年でリフォームを考えることになります。 ただしこの年数は手入れや使用方法、頻度によってかなり変化するので、実物を見て「そろそろ買い換えたほうがよさそうかな」と感じられたらそれがタイミングとしてはベストなのかもしれません。

あちこち故障して使い勝手が悪くなってきても、「まだ新品で買い揃えてから8年しか経っていないしあと4年は使わないと平均値にも負けてしまう。嫁さんには不便を強いるけど次のオリンピックまでは頑張ってくれ」と無理するより、現実に則した判断をしたほうがおいしい晩御飯にありつけるでしょう。

ではキッチンがどんな様子になってきたらそのタイミングと判断するべきでしょうか。 金属部分、木材部分どちらにもいえることですが、腐敗している箇所が発見されたら買い替えを検討する時期がやってきたことを意味します。 放っておいても回復する見込みはありませんし、修理することは可能でもその費用とリフォームを秤にかけるとたいていの場合は後者のほうがトータルでは得策になるケースが多いからです。 一箇所でも腐敗が見つかったということは他の部分も傷んでいる可能性が高く、今そこだけを修理で直しても近い将来他の腐敗が見つかるかもしれませんし、ならば全体的にシステムキッチンごと買い換えてしまったほうが後の不安も払拭され安心して数年は使用できるようになるからです。

腐敗まではいかなくても蛇口から水漏れするようになったり、シンクの下部から水漏れがするようになってくるのもリフォーム時期のシグナルです。 パッキンの交換で簡単に直せるうちはいいですが、それ以上の問題に進展するようだと修理代もばかにならなくなってきます排水溝が詰まりやすくなってきたり臭気がひどくなってきた場合も同じことで、発生頻度が高くなってくるほど内部では不具合が積み重なっていると見るべきです。 油汚れやカビ、ぬめりが簡単な清掃では取れなくなってきてもそろそろリフォームしたくなってくるでしょう。

ようは大きな問題がなくても、小さな問題が多数発生してきたのなら買い替えの計画を家族会議で話し合う頃合ということです。 使用者にとっては水まわりの問題が多いでしょうが、クッキングヒーターや換気扇の故障も新品のシステムキッチンを導入するきっかけには充分なります。 1つ2つなら多少我慢して使い続けることもできますが、なにしろ毎日のように使われるキッチンですので快適な環境であることが望ましいのも事実です。 なので小さなことでも不満が複数出てきたらリフォームを考える時期になります。 またそうした問題が発生しなくても、使用者が変わったり生活が劇的に変化したりでキッチンを改造したほうが都合よくなるケースもあります。

奥さんがお料理大好きでかなり拘ったシステムキッチンを備えた注文住宅を建てたのだけど、浮気がばれて離婚することになった場合なんかもそうでしょう。 これからは外食中心の食生活になるでしょうし、自宅で食事するとしてもコンビニのお弁当やデパートの惣菜コーナーで購入したコロッケを温めるだけの設備があれば調理スペースはほとんど不必要で、立派なキッチンを維持する意味はありません。 そのスペースを自分の趣味に使えるようにした方がお得ですし、こじんまりとしたキッチンに折を見てリフォームするべきです。

逆に結婚して現在のキッチンをもっと大人数に対応できる規模にリフォームしたい、設備は老朽化してないけど性能を上げるための改造が必要になるケースもあります。 この場合は新たな同居人が増える前に、入居に間に合うように完了させるのがベストタイミングとなります。

このように使用者側の都合、キッチンそのものの都合でリフォームをするべき時期はやってきますので、上記の事をぜひ参考にしてください。